プロ野球ファミリースタジアム-おきらくゲーム事典-

ジャンル：野球ゲーム
メーカー：ナムコ
発売日：1986年12月10日
ハード：ＦＣ

後にファミスタとして人気シリーズとなる野球ゲームの第１作です。
本作以前に野球ゲームと言えば任天堂のベースボールぐらいしかない状態で発売されたゲームで野球ゲームというジャンルを作り上げたソフトといっても過言ではないと思います。シンプルな画面と操作性は以降に発売された作品でもほとんど変わっていません。
この作品で特徴的だったのは選手ごとに能力が定められていたことで、人気選手が出てくるとなりきってプレイすることができました。
この作品では球団名が架空の物になっていますが、そのイニシャルから元のチームを連想させます。しかし、全部で球団数が１０となっていて当時日本のプロ野球は１２球団あったはずなのですが。そのうち、ナムコスターズが１チームなので実質は９球団。
データ量の都合だったのでしょうが、西武をモデルにしているライオネルズ以外はパリーグのチームで単独チームとしてはなく、ロッテ、日本ハムをモデルにしたフーズフーズ、南海、近鉄、阪急をモデルとしたレールウェイズとなっています。
ところが混成チームであるがゆえにレールウェイズが最強の扱いになっていて、あまり知らなかった選手を使うという結果におちいることもありました。

改めて調べてみると時代を感じさせるゲームになっています。登場している選手などは当然なのですが、登場しているチームがそれに拍車をかけています。
まず、パリーグが混成チームであること、現在であればパリーグの方が有名な選手が多いのではと思わせる面もあります。また、レールウェイズの元になった南海、近鉄、阪急。南海、阪急は身売りして現在はソフトバンクとオリックス、近鉄はオリックスと合併とある意味で時代を先走っていたのかもしれません。
ちなみにこのレールウェイズという名前、それぞれの親会社が鉄道関係だったのでその名前がついていたのですが、今だったら全く違う名前になっていたのかと想像してしまいます。
当時のナムコのゲームにもじった選手が登場するナムコスターズの印象もあり、最弱だったナムコスターズをこてんぱにして楽しんだ記憶もあります。
本作以降は基本的に１年ごとにデータが更新され、少しずつバージョンアップしている感じでシリーズが続いています。
現在はファミスタシリーズとしてはニンテンドーＤＳやＷｉｉ、ＰＣのオンライン版なども登場しています。
本作としては権利の関係とかでそのままのリメイクは難しいのだろうなという感じはします。